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原因不明の歯痛、顔の痛みに慶應義塾大学での永年の経験と米国口腔顔面痛専門医資格を持つ和嶋浩一が対応します

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私の今後の活動

全く個人的な話です。昨年11月で70歳になりました。特に大きな持病はありませんが、70歳、年相応の体力、知力とおもいます
大学を65歳で定年退職後、非常勤講師として慶應義塾大学医学部で月に一回の専門的な診療と学生講義、昭和大学歯学部で兼担講師として学生講義を受け持ってきました。いずれの大学とも非常勤講師、兼担講師は70歳以上は更新しないと言う事で今年度で終わりになりました。北海道大学歯学部の学生講義は来年度も継続の予定です。
関連学会は日本口腔顔面痛学会、日本顎関節学会とも65歳で役員定年で名誉会員になっています。最後に残っていた日本頭痛学会理事は70歳が役員定年でしたので、昨年11月の学会で任期終了し、こちらも名誉会員にしていただきました。
自分の歳を忘れて仕事しているときもありますが、10年前とは違って、無理なことをすると身体に応えるようになりました。定年、停年とは上手く表現したもので、これまでの活動は停めて、年相応の活動にしなさいと言うことだと思います。
現在の診療は元赤坂デンタルクリニックで火曜日、金曜日と土曜日午前、プラス、月に一回の札幌、静岡での診療です。 これくらいがちょうど良いのかなと思います。
その他の曜日は何をしているのか、家にいると邪魔にされるので、平日は毎日朝に元赤坂デンタルクリニックに出勤し、原稿書きと文献読みをしています。ということで、暇な時間はほぼありません。
本によると「人生100年時代。現在の70代の日本人はかつての70代とは違います。若々しく、健康になった70代の10年間は、人生における「最後の活動期」とも言えます。70代の過ごし方が、その人がどう老いていくかを決めるとも言えます。要介護状態を遠ざけ、自立した80代以降の老いを迎えるためには、どう過ごせばいいしょうか。」 答えは、「気持ちが若く、いろいろなことを続けている人は、長い間若くいられる。」
75歳までは今の活動を続けて行こうと思っています。
2022年02月06日 20:21

何故、歯の痛みに苦しんでいる患者さんがいるのか 2

歯が痛い患者さんに「歯が痛いのに歯科で治らないなら、私は何処へ行けば良いのか」とまで言わせる歯の痛みの本態は非歯原性歯痛であり、歯科の一つの分野である口腔顔面痛専門医が得意とするところです。
非歯原性歯痛を漢文風に読むと、「歯が原因に非ざる歯痛」と言う事で、歯痛は歯が原因で起こるのが常識ですが、歯が原因で無い歯の痛みもあるのですその治療を専門とする口腔顔面痛とはどんな分野なのか。歯、歯肉、舌を含む口腔内、顔面に感じられる痛みを総称として口腔顔面痛と呼びます。従来、歯科で扱う痛みは主に、歯や歯肉が原因(主には炎症)の痛み(歯原性)でしたが、歯や歯肉の炎症によらない痛み(非歯原性)もあり、この非歯原性の痛みが口腔顔面痛の主体です。
前号で紹介した患者さんの話に出てくる、一軒目に受診したかかりつけ医で何故問題が解決出来なかったのか、答えは単純明快、一般歯科医師に非歯原性歯痛が知られていないからです。小生が非歯原性歯痛について学会報告したのが21年前、2000年の第一回口腔顔面痛懇談会(日本口腔顔面痛学会の前身)でした。その後、平成26年版歯科医師国家試験出題基準に非歯原性歯痛が含まれ、2014年以来毎年、非歯原性歯痛に関する問題が出題されています。また、歯科医師養成の基本となる「歯学教育モデル・コア・カリキュラム平成28年度改訂版」に 「口腔顔面痛を説明できる」の一文が加えられ、現在、歯学部において口腔顔面痛が教育されています。従って、2014年以降に歯科医師国家試験に合格した歯科医師は非歯原性歯痛を知っているはずで、「歯が痛いのに歯科で治らないなら、私は何処へ行けば良いのか」という患者さんの声に対して、それなら非歯原性歯痛を専門とする口腔顔面痛専門医の治療を受けてはどうですかというアドバイスがあるはずです。実際に歯科医師臨床研修の一環として半日の口腔顔面痛外来見学をした研修医が、その後、自分で診た歯痛患者さんを非歯原性歯痛の疑いということで治療依頼を受けたことがあります。
日本歯科医師会雑誌や、その他の歯科雑誌にも多数回に渡り口腔顔面痛、非歯原性歯痛の記事を執筆し、歯科医師に啓発を続けてきましたが未だ不十分の様です。
さらに、もっと大きな問題が冒頭に書いたように、患者さんをはじめ一般社会に口腔顔面痛、非歯原性歯痛が知られていないことです。これまで健康雑誌やWeb雑誌などに記事を執筆し、テレビでも取り上げてもらったこともありました。直近のテレビ放送は2020年12月8日放送の日本テレビ「ザ!世界仰天ニュース「歯が原因ではない歯の痛みの謎」でした。https://www.ntv.co.jp/gyoten/articles/324mqqov2qwxpvxjjld.html
さすがゴールデンタイムの全国放送とあって、全国から問い合わせがありました。「テレビと同じような症状、経過なのだが、近くに専門とする先生が見つからない、どうすれば良いか」という内容でした。日本口腔顔面痛学会HPには全国の口腔顔面痛専門医の名簿が所在地付きで掲載されていますと答えるのですが、そんな事は初めて知ったということで、口腔顔面痛が知られていないのですから、日本口腔顔面痛学会が知られているはずがありません。さらに、専門医名簿を見てわかることは、所在地が全国均一ではないと言うことで、均霑化されていません。専門医が一人もいないという県も少なくありません。これでは近くに専門とする先生が見つからなくて当然です。
専門医全国均霑化の打開策としてDX(デジタルトランスフォーメーション)として、オンライン口腔顔面痛相談、あるいは一般歯科医師と協同してオンライン口腔顔面痛診療指導を行っています。今年はもっと広めようと思っています。
 
2022年01月02日 20:28

何故、歯の痛みに苦しんでいる患者さんがいるのか 1

今年の診療は世間並みに28日で仕事納め、仕事の緊張から解放されて今年の診療の省察の第一歩です。
今年も多くの、痛みに苦しむ患者さんが当クリニックを受診されました。ほとんどの患者さんは歯痛を訴えています。歯痛なのに当クリニックは3軒目、4軒目で、それ以上に医療機関を経てからいらっしゃる方もいます。
典型的な症状、経過の患者さんが語ってくれた治療経過を紹介します。
歯が痛いのでかかりつけの歯科を受診したら、「痛みの原因はない」、「あなたの歯の痛みは原因不明」、様子見たらと言われた、その説明に納得できず、もう一軒行ったが同じ答えだった。痛みは続くので知り合いに勧められた歯科を受診、「歯の痛みが続いているので、なんとかしてほしい」と懇願したら、「それでは痛い歯の神経を抜いてみましょう」、処置後数日は痛みが治まっていた。ところが、1週間も経ないうちに痛みが再燃、隣の歯が痛いような気がする。その痛みを訴えたら、「そんなはずはない、それは頭が勘違いしているのだろうから、歯科の治療では治らないよ」と、暗に「精神科の病気だろう」というようなことを言われ、痛みが治らない不安感以上に、「それなら、なんで神経抜いたんだ」と怒りがこみ上げた。
「歯が痛いのに歯科で治らないなら、私は何処へ行けば良いのか」これが多くの患者さんの心の声です。この声にどうすれば応えることが出来るのか、ちゃんとした答えを出すことが我々口腔顔面痛専門医の責務だと思っています。
 
2021年12月30日 11:22

患者さんの疑問:口腔顔面痛、非歯原性歯痛とはどんなものですか?

患者さんから何時も質問を受けます
一番は口腔顔面痛とか非歯原性歯痛とかいう用語があるが、それはどんなことか、全然判らないという苦情でもあります.

口腔顔面痛専門家の言っている口腔顔面痛、非歯原性歯痛とはどんなものですか?
•口腔顔面痛?最後に「痛」だから痛みの事か
•口腔顔面って、何処のこと? 「口・顔」 歯は?
•非歯原性歯痛とは、「歯の原因に非ずだから」、虫歯の痛みとは違う痛みか、原因不明の歯痛、歯肉痛の事か?
•顔だから、顎関節症の痛みも含むのか?

和嶋の答え  https://wajima-ofp.com/materials/163928689701601.pdf
口腔顔面痛とは:歯、歯肉、舌を含む口腔内、顔面に感じられる痛みの総称
•歯や口の中、周り、顔面の痛みは、 
 1)歯、歯肉が原因(主には炎症)の痛み(歯原性)と        
2)歯や歯肉の炎症によらない痛み(非歯原性)がある

非歯原性の痛みは診断の難しい痛みでもある
 歯や歯肉、口の中、周りのややこしい痛み    
 プラス 頬、目の周り、下あご、顔全体のややこしい痛み
歯や歯肉の炎症に寄らない非歯原性の痛みの原因は?
 咀嚼筋の痛み、神経の病気による痛み、心臓からの痛み
2021年12月12日 14:35

ラムゼーハント症候群と三叉神経の関連性

James Ramsay Hunt症候群
来週20.21日日本口腔顔面痛学会学術大会でRamsay Hunt症候群の講演があります。楽しみにしています。そこで質問したいことがあります。
Ramsay Hunt症候群は、水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)によって生ずる顔面神経麻痺を主徴とする疾患であり、呼称はJames Ramsay Huntが1907年に自験例をまとめて報告したことに由来する。
小児期に罹患した水痘の口腔粘膜疹からVZVが逆行性に、あるいはウイルス血症によって顔面神経の膝神経節に到達後潜伏している
後年それが再活性化することで神経炎が生じ、腫脹する為に神経が骨性顔面神経管の中で自己絞扼を生じ顔面神経麻痺、すなわち顔面半側の表情筋運動障害が発症する。
加えて周囲の脳神経にも波及し、耳介の発赤・水疱形成や聴神経を傷害するために耳痛、難聴、めまいなどを合併する例もある。
口腔顔面痛としては味覚障害と舌、歯肉、顔面の持続性疼痛を訴える患者を診ることがあり、聴覚障害を合併している場合にはRamsay Hunt症候群の後遺症とし診断できる。
舌の感覚検査で触覚、痛覚に鈍麻か過敏があり、味覚は低下していることがある。味覚の低下は顔面神経の枝の鼓索神経が傷害されたからと理解が出来るし、舌の感覚障害は鼓索神経と舌神経のエファプティック トランスミッションのようにウイルスが乗り移る可能性があると理解出来る。しかし、下顎歯肉、呈示した図の口蓋となると何らかの他の経路で顔面神経と三叉神経が交流していると思われる。
この疑問を解決するために質問しようと思っています。
なぜRamsay Hunt症候群と呼ばれるか、Ramsay先生とHunt先生の二人で発見したから            正解は James Ramsay Hunt先生だから James Ramsay Hunt症候群です、アメリカの神経内科医です (1874-1937)

Ramsay Hunt症候群でなぜ三叉神経領域にも症状が現れるのか、二つの可能性があります。1)顔面神経膝神経節から出たVZVが吻合している三叉神経に乗り移る、もう一つは、2)膝神経節で再帰感染が始まるのとほぼ同時に三叉神経神経節でもVZVの再帰感染が生じて三叉神経領域に帯状疱疹が生ずる。
先日の日本口腔顔面痛学会において、Ramsay Hunt症候群でなぜ三叉神経領域に疱疹が出たり、強い歯痛が出たり、そして、三叉神経領域に帯状疱疹後神経痛と思われる神経障害性疼痛が残る原因について質問しました。
皆さんの答えは1)顔面神経の枝がどこかで三叉神経と吻合していて、膝神経節で再帰感染したVZVが吻合部で三叉神経に乗り移り、三叉神経領域にも帯状疱疹が生ずる、この可能性が高いということでした。
 
2021年11月11日 20:40

口腔顔面痛診療を一般開業歯科医師へ拡げる

2000年に口腔顔面痛懇談会を立ち上げて以来、米国をはじめ世界の口腔顔面痛に追いつくことを目的に学会活動をしてきました。日本口腔顔面痛学会のレベルは上がりました、ところが口腔顔面痛は一般市民に知られるまでになっていません。口腔顔面痛を煩った患者さんが自分の病気が口腔顔面痛であると自覚するに至っていません。類似する疾患に顎関節症があり、顎関節症は社会に認知されていて、「私のアゴの不具合は顎関節症ではないか」と言った具合に広く知られています。この違いは何でしょうか、一番の要因は顎関節症を開業歯科医師が診断、治療することがあるからではないかと思います、診断、治療の質的問題はさておいて 残念ながら、口腔顔面痛は学生教育されることがなく、卒後大学で専門研修を受けた人しか、治療できる知識技術を持っていないのが現状です。治療者の数の少なさが社会に認知されるに至っていない根本理由かと思います。日本口腔顔面痛学会は今年度専門医研修システムを改正しました。大学での研修は受けられなかったが開業した後に口腔顔面痛に興味を持ち自己研修している方が指導医を招いて研修することにより専門医の受験資格が出来るという制度です。
私はさらにオンラインでの専門的研修が可能ではないかと思っています。専門医を目指さないにしても、自分の患者さんをオンラインで指導医に医療面接してもらい、そこに陪席して研修する、後日、その結果と鑑別診断、検査法をオンラインでデスカッションするなど、現状ではオンラインを縦横に活用して研修することが可能になっています。
オンライン研修の目的は多くの一般歯科医師が口腔顔面痛の概念を理解し、歯科の基本である歯原性の疼痛と非歯原性の疼痛の鑑別が出来る様になり、これは歯が原因の痛みではない、従って口腔顔面痛に分類される痛みだろうと診断できるようになってもらうことです。
2021年11月02日 20:00

ノーベル生理・医学賞 温度感覚、触覚

今年のノーベル生理学・医学賞は,温度受容体および触覚受容体を発見した功績で,米カリフォルニア大学サンフランシスコ校のジュリアス(David Julius)教授,米スクリプス研究所のパタプティアン(Ardem Patapoutian)教授の2氏に授与される。
 
痛み治療に関わる者たちは温度受容体TRPファミリーを相手に仕事しているようなもので特に受賞対象のTRPV1という43度の熱で痛みを感じる受容体は非常に密接に感じます。
例えば、炎症で痛みを感じる場合に冷やすと楽になる、これは炎症物質がTRPV1に作用して過敏にして、43度よりも低い温度、体温が少し上がっただけでも痛みを感じるようにしているのです。
そして、冷やす事により体温が下がるとTRPV1が刺激されないために痛みが出なくなるということです。
また、ロキソニンなどの抗炎症性鎮痛薬は炎症部分でTRPV1を刺激するプロスタグランジンの発生を止めTRPV1の過敏化を止めることにより、体温ではTRPV1が刺激され無いこととなり、痛みがでなくなるという作用です。
この様にTRPV1は痛み治療に密接に関係する受容体です。残念な事として、1997年TRPV1の発見に深く関わっていた富永真琴先生が共同受賞できなかったことです。
 
2021年10月08日 18:07

オンライン口腔顔面痛診療指導

日本口腔顔面痛学会は専門医育成の一環として、準研修機関が追加されました。
専門医試験受験資格を得る新たな方法として、自院に週一日指導医を招いて診療指導を受けることが認められました。 活用が増え、多くの専門医が育成されることを望みます。

専門医資格までは望まないが、認定医の資格は取りたい、あるいは口腔顔面痛の診療をしたい、でも、指導してくれる人がいない、週に一日指導医を招くほど患者さんは多くないという場合の解決策として私が考えたこと。
zoom等を用いて、オンライン診療指導をうける方法です。
口腔顔面痛患者さんを診たが、上手く診断がつかない、診断に自信がないなどの状況の場合に活用です。
1)患者さんの了解を得て、診査資料を指導医に開示する。
2)診療日、zoom等を活用して、指導医が医療面接する、それを主治医は同席して聞く。
3)主治医は医療面接の結果に基づき、仮説演繹法によりいくつかの鑑別診断を想起する。
4)鑑別診断の確認のために診査、検査を行う、この際に指導医の指導を受ける。ここまでzoom等でLive オンラインで行う。
5)後日、医療面接、診査診断の結果を基に、主治医と指導医でzoom等でデスカッションを行い最終診断し、治療法を決定する。
6)治療経過に応じて、指導医に相談する。
ご意見、コメント等ありましたらメールください。 wajima@keio.jp

2021年10月06日 17:38

オンライン相談 日本口腔顔面痛学会専門医マップ

口腔顔面痛の診療はどこでも受けられる状況にありません。東京都内は幸いに大学に専門医の在籍して診療していますし、当クリニックの様に専門クリニックもあります、しかし、東京から離れると専門医はほとんどいません。日本口腔顔面痛学会は口腔顔面痛診療の均てん化を目指して、各県に最少でも一人の専門医がいる状況になってほしいと思って、研修活動をしています。

口腔顔面痛の主体をなす非歯原性歯痛という概念が歯科界に少しずつ広がり、一般歯科医師の方々が痛み診断のなかで、患者さんの訴える痛みの原因がはっきりしない、どうも歯には原因がないと思った時に、歯の原因ではない痛み 「非歯原性歯痛」ではないかというアイデアが浮かぶようになってきています。以前は、原因不明、異常なしとして、痛みがあることに懐疑的な目を向けられることもありましたから、非歯原性歯痛を思い浮かべてもらうだけで非常に喜ばしいことです。
ところが、非歯原性歯痛が疑いが挙がっただけでは痛みは収まりません。非歯原性歯痛の原疾患の診断をして、其の疾患の治療をしなければなりません。この原疾患診断と治療は口腔顔面痛専門医でなければできません。 口腔顔面痛専門医が近くにいなかったらどうしましょう、このような悩みが現状です。専門医の数を増やし均てん化を達成するにはまだまだ時間が必要ですが、日本口腔顔面痛学会では専門医マップを作って、専門医探しの手伝いをしています。https://jorofacialpain.sakura.ne.jp/?page_id=2959
近隣に口腔顔面痛専門医がいない状況は日本だけではなく、世界中で同じです。現在、世界中の至るところに日本人が住んでいます。其の方々の中にも口腔顔面痛を患い、地元の歯科にかかったが全く治らず、苦しんでいるという声を聞きます。このような声は、海外在留者の日本に住んでいる家族の方が当クリニックを見つけて相談してきてくれます。家族との会話ではなかなか症状が伝わらず、海外在留者とメールで相談になったら、電話で話すことも増えてきました。解決策が生まれて喜んで頂くことになっても、費用の問題が生じます。 解決策としてオンライン相談を始めました。 風の杜歯科 オンライン相談 http://kazenomorishika.com/online.php
コロナ禍のなかで国内ではオンライン診療が一気に広まりました、同様のシステムを活用して、症状を聞き、相互に画面で顔を観ながら納得の行くまで話ができます。
このシステムは海外だけではなく、国内においても活用でき、とりあえず今の痛みを相談したい、近くに口腔顔面痛専門医がいないので、今後どうすればよいか相談したいなどに活用してもらっています。
オンライン相談の後に、主治医と相談して、主治医の治療をzoom等を介してLiveでみせてもらい、こちらから診査法、治療法等を指導することもできるようになっています。
デジタルの進歩をどの様に活用するか、更に先に歩を進め、発信していきたいと思っています。
 
2021年10月06日 17:06

これまでの記事

2021/10/01
今週も何人か初診患者さんがいらっしゃいました。多くの患者さんは筋肉の痛みです。診断のポイントは筋圧痛があること、5-6秒押してると歯の痛み、顔の痛みなど、患者さんのいつも感じている痛みが再現されることです。筋触診は20年来セミナー、講習会で指導してきたことですが、なかなか伝わっていないようです。現在、コロナでハンズオンコースはできませんが、コロナが収束したら、ぜひとも再開して、筋触診を正確に伝えたいと思います。

2021/09/27
先週は日本歯科医学会学術大会で堀越先生にケアのためのコミュニケーションスキルの話をしていただきました。いくつかのkeywordがありました。
昨日は第16回慢性痛の心理アセスメント研究会があり、テーマは動機づけ面接でした。
後半の講師の笠原先生のスライド原稿を添付します。
動機づけ面接法のポイントとして「2つの概念」「3つの態度」「4つの原理(精神)」「5つの技術」「7つの質問」
「2つの概念」とは両価性 抵抗に逆らわない です。  かつて、歯ブラシ指導にモチベーションという言葉を用いていました。
動機づけ面接とは、まさに歯ブラシしない人にどうやって歯ブラシしてもらうかです。
歯ブラシすることにより虫歯予防、歯周疾患予防ができることは分かっている、でも 面倒だという両価性を認める、 これに対して「何回指導しても磨けていない、もっと磨いてください」と一方的に言う これは、患者さんは磨くことの必要性を十分自覚している、でも、なかなか十分にはできていない、そこに「もっと磨いてください」という指導は患者のやる気を無くしてしまう。もうあそこには行かない、これは大野先生が自分の経験として話していました。こんなところにも動機づけ面接 コミュニケーションスキルが活かされます。
動機づけ面接とは、ある病気を治すために治療法を紹介して、そこに乗ってもらう為の目的を持ったコミュニケーション手法と言えます。
堀越先生のお話は、更に其の基本となるコミュニケーションスキルの話だったと思います。
8月から分析的診断法を用いた症例検討会などで得た知識経験をどうやって、参加者各自の有効な、有機的に機能する知識にするか の話をしてきました。
診断エラーを省察 Reflection 「 on 」や「 for 」があれば、「 on 」の事後の省察で改善点を見つけ、「 for 」で具体的課題を立てそれを繰り返し訓練することで、今まで考えられなかった発展を生み出すことができる。
診断エラーノートをつけて、到達目標は 「OFPの臨床で、全ての初診例がパターン認識法で正しい診断が出来てしまう」です。 
来年1月からのデンタルダイヤモンド連載のテーマは「診断エラーに学ぶ」にしました。


2021/09/25 解釈モデル という言葉 患者さんの治療に際して、患者さんからいろいろな事を聞いて、病気を正しく診断しようとします。診断の後に、病気の説明、治療などを説明して治療を始めます。このスッテップの中では医学的常識に基づいて、詳しく説明し、医者の頭の中では患者さんに理解してもらえた、患者さんも同じ考えを持って一緒に改善に向かって進んでいると思っています。ところが、患者さんが自分の病気に関する考えがあったり、私はこの治療法をしたいんだとすでに決められている方がいます。このような患者さんの自分の病気への考えを解釈モデルと言います。これが医学常識とズレがない、あるいは医者の説明で初めて自分の病気の理解ができたという場合には問題はないのですが、患者さんの解釈モデルと医者の説明にズレがあることがあります。ズレたままでの治療では良い結果が望めません、必ずズレの有無を確認し、ズレが見つかったら修正することが必要です。いずれ、詳しく書こうと思います。

2021/09/25
堀越先生の講演を聞いて、いつもの患者さんとの対話、 やっぱり説得になってしまっている。患者さんは よく分かりましたと 言ってくれるが 帰ったらすぐ忘れていしまうかもしれない、なぜならが、自分でそうだと思ったわけではないから。 患者さんが自分で その方向性が良いのだと思ってくれないと、いい方向には進まない。 反省です

9/23 第24回日本歯科医学会学術大会講演1 AI時代の医療者に求められるコミュニケーションスキル 講師: 堀越 勝 (国立精神・神経医療研究センター 認知行動療法センター 特命部長)がLive配信されました。さすが米国で専門的なトレーニングを積んだClinicalPsychologistのケアのためのコミュニケーションスキルは内容の深さが違います。傾注、受容、共感 更に其の先へ、患者さんを治療に向けるノーハウが詰まっていました。26日からWeb配信されるようです、繰り返し聴講しようと思います。
堀越勝著:ケアする人の対話スキルABCD が非常に参考になります。

2021/09/19 30秒開口ストレッチ補助用具 発泡スチロールで作った話を書きました。 自作してください。写真を載せます。

2021/09/19 この一週間はいつも以上にチャレンジな患者さんが来ました。チャレンジというのは私の能力が試されると言う意味です。何時もながら思い知らされるのは、歯科全般の知識と 神経学的には12脳神経から中枢神経系の知識と検査法が出来ること、 解剖学的に隣接組織の構造が思い浮かぶことが 必要だと   1)ブリッジの支台歯が外れていて、約一年かかって症状が顕在化してきた、その間に歯科はもちろん 大学OFP、TMD外来を受診している、しかし、症状が典型的でないことと 皆さん 様々な認知バイアスが入り込んで正しい診断に至っていなかった。  2)上顎のエンド治療中、臥位(横になる)になると拍動性の鈍痛で寝られないと言う主訴 Chairの上でやってみると、確かに臥位で拍動性鈍痛が起こり、坐位に戻すと軽快する、再現性がある。心臓と顔面との上下の差が血圧の差になっているが、臥位では顔面の血圧が少し高くなる、要は血流が増すことにより血管性の痛みが出る、これは骨髄炎でよく診られる症状、しかし、下顎骨にはそれらしき所見はない 同じ歯を1年以上治療しているのだが、今の症状はある日の治療がきっかけで始まった事が判った。 上顎洞粘膜が刺激されて急性上顎洞炎になり、どうも上顎洞粘膜が過敏になってしまったことが推定される。その結果、臥位になり上顎洞粘膜の血流が増して、拍動性の鈍痛が生ずると言うことだろうと推定された。  3)もうひとつ、10年来の一般診療の患者さん、定期検診で受診 第一声が、何と前回の受診のあとで脳梗塞になったと、少し呂律が回らない話し方で言う。ビックリしました。その他の運動麻痺等の重大な後遺症はなく良かったです。話しているうちに、どうも口唇が片方に偏位します、顔面神経麻痺を疑い、12脳神経を診査しました。明らかに中枢性の顔面神経麻痺、三叉神経の感覚障害、舌下神経の麻痺による舌の偏位もありました。 口腔顔面痛のやるべき事として、12脳神経診査をルーチンにすることによって 脳卒中の早期診断に役立つと思いました。


2021/09/12 TMD、非歯原性歯痛の主病態が筋・筋膜疼痛であることは専門医の共通した認識である。街には肩こり、腰痛治療の為のストレッチ、マッサージ、鍼灸などいっぱい見かける。理学療法の基本に則った治療であれば、改善すると思われる。元々、理学療法を専門としない歯科医師より上手なこともあり得る。それでは、歯科医師は筋・筋膜疼痛に対して、何が出来るか、何をするべきか---  第1は鑑別診断、他疾患との鑑別診断、また、筋・筋膜疼痛に他疾患が併発していないか、筋・筋膜疼痛は二次的で一次疾患がないかどうかなどを鑑別する、鑑別できる事が挙げられる。第2は原因診査をして、筋・筋膜疼痛を生じせしめた原因、 歯科だからかみ合わせと思われるかも知れないが、そのような考えは時代遅れ、少なくとも10年以上前にはっきりと否定されている。歯科の概念を超えて、全身的に考えるべき、姿勢、運動癖 あるいは情動因子も大きい、ストレス、過緊張など 歯科医師が古くからの固定観念を持ってTMD、非歯原性歯痛に対応していては、歯科医師の役割を果たしていません。

2021/09/11   30秒開口ストレッチ補助用具 発泡スチロールで作りました。現在、筋・筋膜疼痛の患者さんに使ってもらっています。好評であり、改善率が高いです。

2021/09/11
最近、気になる症例 打診に過敏な歯 もちろん、歯原性の炎症によるものではありません。原因として多いのは、打撲 転倒して歯をぶつけた、歯髄は死んでいないが過敏さだけ残っている、あるいは、歯髄壊死を生じて歯冠部が変色、根管治療を終えたが、過敏さだけ残っている。 次に多いのは歯髄炎で抜髄し、根管処置は終わったが 過敏さだけ残っている。 推定原因:歯根膜の感覚神経の過敏化 機械的刺激か 出血後ヘモグロビンの代謝産物 ヘモジデリンが神経刺激した結果
治療が難しい-ステントを用いて局所麻酔薬貼薬 プラス カプサイシン

2021/09/02 
秋の学会 コロナによる緊急事態宣言が続く中、8月が過ぎました。秋は学会シーズンで、二年ぶりに対面でできるのか、今年もオンラインなのか。   
口腔顔面痛オンラインセミナー   コロナによって、オンラインでセミナー、会議が問題なしにできることが判りました。慶應関連で2つの口腔顔面痛オンラインセミナーを実施しています。参加希望の方はご連絡ください。

開口ストレッチ   30秒開口ストレッチで、自力あるいは自分の手指で保持して30秒開口することにより伸展させることを指導してきました、ところが、30秒開口中に咬筋、側頭筋などが逆に緊張してしまうことが判りました。そこで開口保持のためのブロックを開発しました。当クリニックの患者さんには順次配布しています。 関心がある方はご連絡ください。

第24回日本歯科医学会学術大会 9月23日(木)11:10~12:10 講演1 AI時代の医療者に求められるコミュニケーションスキル 講師: 堀越 勝 (国立精神・神経医療研究センター 認知行動療法センター 特命部長) 座長を務めさせていただきます。

8月3日  昨年10月編集刊行した 臨床現場で役に立つ ”痛み”の教科書 が好評で、重版出来されました。 臨床診断推論が評価を受けたようでなので、月刊デンタルダイヤモンド誌に 来年1月から臨床診断推論を症例を挙げて解説する連載が決まりました。 

現在検討していること
1.30秒開口ストレッチの方法 開口ストレッチブロックを試作中
2.研修施設に属していないで口腔顔面痛の臨床をされている方、日本口腔顔面痛学会認定医の方でもっと口腔顔面痛の臨床を研修したいという方々に見学の機会を設ける。 例えば、ご自分の患者さんで治療方針に迷いのある場合に患者さんを紹介していただき、一緒に来院して、診療を見学するとか  


2021年7月 HP解説しました  
口腔顔面痛、非歯原性歯痛、顎関節症に関するアップデートな情報を掲載していきます
2021年10月06日 15:35

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