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口腔顔面痛(原因不明の歯痛、顔の痛み、顎関節症)に慶應義塾大学での永年の経験と米国口腔顔面痛専門医資格を持つ和嶋浩一が対応します

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舌痛症の治療

口腔灼熱症候群(BMS)は、舌や唇、口の中全体に焼けるような痛みを感じる病気です。
日本では舌に症状が出ることが多く、「舌痛症」と呼ばれることもあります。
誰にでも起こる可能性がありますが、特に閉経後の女性に多く見られます。
見た目に傷や腫れがないため、原因不明のまま長期間悩む方も少なくありません。
•BMSは主に中高年女性に多く発症し、閉経前後の女性と男性の比率は7:1である。
•有病率は0.1%から3.7%、閉経後の女性における有病率は、12-18%とも言われています。
•BMSの有病率は60歳以降に著しく増加する。
•BMSの臨床症状の発症後 5 年から 6 年以内に完全な自然寛解を示す患者はわずか 3% から 4% であり、治療により症状が改善した患者は 50% 未満でした。
完全に治す方法はまだ確立されていませんが、治療によって痛みを軽くすることは可能です。

いろいろな研究によりBMSの本体は舌の表面の神経の傷害で、それに継発した神経障害性疼痛であり、更に中枢神経でも変化が生じているということが判ってきました。
和嶋のBMS舌痛症治療の手順をまとめました。

1.診断: 二次性BMSの除外、BMSの確定診断(ICHD3、ICOP)

2.病態説明:歯科医師がBMSの病態生理を判りやすく説明して、患者に自分の症状をしっかりと理解してもらうことが、回復の第一歩です。

3.末梢メカニズムへの対応:

局所療法含嗽:ミント、カプサイシン、クロナゼパム

内服療法:アミトリプチリン、プレガバリン、クロナゼパム

4.中枢メカニズムへの対応: アリピプラゾール(脳内のドパミンやセロトニンといった神経伝達物質のバランスを調整する)




 
2025年11月15日 16:54