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口腔顔面痛(原因不明の歯痛、顔の痛み、顎関節症)に慶應義塾大学での永年の経験と米国口腔顔面痛専門医資格を持つ和嶋浩一が対応します

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顎関節症、口腔顔面痛における基本診査の重要性

診査の重要性
日本の口腔顔面痛臨床で一番気になっている事は基本的診査法が普及していないことです。
当クリニックでは初診の患者さんに、顎関節症の顎関節診査、神経障害性疼痛の感覚検査、筋・筋膜性疼痛の筋触診、そして、12脳神経診査と診査を進めていきます。これらの診査で何らかの異常が認められ、それを元に臨床診断推論を駆使して診断し治療法を決めて患者さんに説明します。
最初に患者さんが言うことは、「このような診査を受けたのは初めてだ」。
当クリニックを受診する患者さんのほとんどの患者さんは既に複数の歯科医院、病院、大学等で診査、治療を受けています。既に何らかの診断の元に治療を受けている患者さん達です。どのような診査をし、どのような根拠を元に診断し、治療法を決定しているのか、これが私の一番の憤りです。
このような現状が気になり、口腔顔面痛を基本的に研修する機会の無かった方々を対象に、診査法の実技指導を目的としたセミナーを実施中です。基本的知識、手技の説明は前もって数回のオンラインで説明し、対面ではHandsonで診査法の指導を行います。
診査法指導で一番難しいのは筋・筋膜性疼痛の元である、索状硬結、トリガーポイントの触診法です。これに関しては複数回のHandson指導が必要だと思っています。
基本的診査無しに、病気の診断は出来ません。頭でっかちの治療では患者さんは治りません。
 
2025年08月02日 10:49