海外学会参加費用からみた日本経済 私の愚痴
海外学会参加費用からみた日本経済 私の愚痴昨年、久しぶりにワシントンDCで開催された米国口腔顔面痛学会(AAOP)に参加しました。コロナ前は大学に在籍し現役だったことから毎年参加していましたがコロナで中断されたままになっていました。大学に在籍していたころは海外学会で発表に対して年一回日当の補助がありました。日当だけで、往復飛行機代、現地での宿泊代は自分持ちです、まあ、それでも日当の補助はありがたかったです。そのころから気になっていたことは海外の宿泊費が高いことでした。国内では一万円以下で駅に近く、きれいいなビジネスホテルに泊まれるし、地方では5千円くらいのところもありました。ところが米国の学会が開かれる都市では200ドル(25000円)出さないとちゃんとしたホテルに泊まれませんでしたから、いつも学会場から少し離れた、安いところを探していました。学会に行くときは、朝起きたら学会場に行き、終わって夕方に帰り、寝るだけですから広い部屋は必要なく、ベッドとバストイレがあればいいだけです。
日本で生活しているには何も不自由はないのですが、いざ海外学会参加となると高い障壁ができていました。
今年の状況は米国の物価上昇によりもっと深刻です。二日半の日程で開催されるAAOPの参加費が非会員は1200ドル(約20万円)です、これに、飛行機代と宿泊費が加算されます。今年10月にタイで開催される国際疼痛学会(IASP)5日間で約千ドル(約15万円)です。宿泊は多少安いにしてもトータルの金額はかなり高額です。ちなみに日本の学会は二日間で1万5千円から高くて2万円です。
このような状況の元凶は円安と日本の国力の減衰です。2月8日に衆議院議員の選挙があり、消費税の引き下げが各党に共通した政策ですが、だれが消費税を下げなければならない状況にしたのでしょうか。
このように減衰しながらも大量の国債発行で保たれている日本で、円安の利得を目いっぱい活用しているのがインバウンドで来日している欧米勢です。彼らからみると今の日本の物価は半額セールでしょう。
ここまで読まれた方は何もわざわざ現地に赴かなくても、論文読めばいいし、オンラインもあるでしょうと言いたいと思います。もちろん活用しています、専門分野の口腔顔面痛関連でも毎週のように行われています。ところが現地で知り合いと対面でやり取りすることにより得られる情報は大きいのです。日頃、患者さん治療で感じた疑問点を専門の人に直接訪ね、自分の経験とデスカッションすることにより論文には書かれていない、貴重な情報が得られます。そして、あしたの治療に向けて自分を震え立たせることにもなります。
もう少し円高になり、せめて一ドル120円位になると、若手の人たちも行きやすくなると思います。
2026年02月04日 14:52