歯痛診断の直感力を養う
今週末、2024年12月1日に開催される第29回日本口腔顔面痛学会学術大会 で入門講座3「一般歯科臨床で役に立つ歯痛診断」として講演します。本入門講座の目的は、日常臨床で歯痛を確実に診断出来る様になるために、直感的に行っているパターン認識法を可視化して 診断精度を上げる手順を学習してもらうことです。
そして、私が伝えたいことをもっと判りやすく言うと、歯痛診断の直感力を養う方法です。臨床で役に立つ鋭い(高精度)直感力を養う方法を提案します。例えば、美味しい魚を養殖するにはエサが良くなければならない、なぜならば、エビを食っている天然の鯛は格別の味だからです。
歯痛診断直感力では、エサは症例パターンです、そのエサ(症例パターン)は自分で自分用に集めなければなりません、他人のエサ(症例パターン)は口には合わないからです、役に立たないのです。それでは、自分のエサ(症例パターン)はどうやって集めるか、その方法は臨床の場で鈍い精度の低い直感力で診断エラーし、仮説演繹法で正しい診断に行き着き、そしてその過程を省察(振り返り)することにより集めるのです。
上手くいった症例からは美味いエサ(症例パターン)は集められず、失敗例からこそ集められます。
直感、パターン認識法による診断エラーから仮説演繹法でリカバーした後に、何故、診断エラーしたのか、パターン認識法の過程を振り返る。これによって、自分だけの美味いエサ(症例パターン)を蓄積することができます。
2024年11月25日 21:05