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口腔顔面痛(原因不明の歯痛、顔の痛み、顎関節症)に慶應義塾大学での永年の経験と米国口腔顔面痛専門医資格を持つ和嶋浩一が対応します

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歯学教育モデルコアカリキュラム2022年度改訂版 臨床推論

今年11月に2017年以来5年ぶりに文部科学省から医・歯学生が卒業時までに身に付けておくべき、必須の実践的診療能力に関する学修目標等を示した「医学・歯学教育モデル・コアカリキュラム(2022年度改訂版)」が」公表された。今回の改訂では、一部分が医科、歯科、薬科で共通化され、その恩恵の一つとして歯学教育モデル・コアカリキュラムにも臨床推論が取り入れられた事である。
症候から鑑別すべき主な原因疾患(E-3-2)として表が示され、その説明として、「症候から想定すべき代表的な原因疾患例等を記載したが、症候に該当する疾患を網羅しているわけではない。臨床推論では可能性のある症候や病態から原因疾患を鑑別診断するプロセスが重視され、原因疾患を単純に全て暗記することを期待しているものではない。」と記載され、公に直感的思考(パターン認識法)から分析的臨床診断推論への改善が求められたと理解される。
E-3-2 臨床推論 口腔・顎顔面領域の主な症候から病態生理学的に発症原因を推論し、分類、鑑別診断できる基本的能力を身に付ける。
学修目標:
E-3-2-1 主要な症候について原因と病態生理を理解している。
E-3-2-2 主要な症候について鑑別診断を検討し、診断の要点を説明できる。
E-3-2-3 臨床実習の現場で主訴から診断推論を組み立てられる。
E-3-2-4 臨床実習の現場における疾患の病態や疫学を理解している。

口腔顔面痛の診断トレーニング
口腔顔面痛専門医は直感的診断であるパターン認識法と分析的アプローチである徹底検討法、アルゴリズム法(多分岐法)、仮説演繹法(かせつえんえきほう)を並列させて診断に当たっている。日本口腔顔面痛学会では口腔顔面痛診断実習セミナー、口腔顔面痛エキスパートセミナーとして、具体的に症例を挙げて、代表的分析的アプローチである仮説演繹法の手法を用いて病態診断、治療法策定を行う診断学習の機会を設けている。
2022年12月03日 15:30