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原因不明の歯痛、顔の痛みに慶應義塾大学における永年の経験と米国口腔顔面痛専門医資格を持つ和嶋浩一が対応します

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筋痛治療の基本

筋痛治療
筋痛治療の基本
筋痛治療は原因療法と対症療法からなります。
咀嚼筋痛発生の原因は夜間、日中のくいしばり、かみ締めが大きな要因で、左右の症状側を決めるのは偏咀嚼です、時々、バランシングコンタクトという咬合異常があることが症状側を決めることがあります。そして、発症のきっかけはストレスが加わる事による睡眠障害、くいしばり、日中考え事してのかみしめ、の流れだと思っています。
原因療法は夜間、日中のくいしばり、かみ締め、偏咀嚼による過剰負荷の予防、そして、ストレスの軽減です。発症後は増悪因子の除去になります。
具体的には睡眠障害への対応、これは難しい。日中の対応として、無意識にかみしめをしているものとして、そのかみしめを自覚的な、肩の上げ下げ、舌で口腔内舐めてみることの随意運動により中断させる作戦です。無意識にやっている行動をしないようにと言っても、止めることはできません。肩を持ち上げている、かみ締めているという無意識の過剰活動に対して意識した行動をすることにより、その不随意的活動を邪魔しようという事です。負荷の軽減のためには症状の無い側で軟らかいモノを咀嚼してもらいます。
ここまでが過剰活動の中止、過負荷の防止策です。
多くの過剰活動が発症前から日常的に行われていることが多く、発症の準備因子と理解出来ます。
準備因子による負荷の総和が筋肉の耐久閾値を超えると筋痛が発症すると考えられ、発症閾値を超える活動が発症因子と呼ばれます。この発症因子の多くが情動ストレスだと思っています。多くの人にとっては過ぎたことで、思い出したくないことが多いので、聞いてもはっきりしないことが多いです。発症因子は過ぎたことなので治療対象にはなりませんが、なぜ発症したかのストーリーの主役ではあります、なぜ発症したかが判ることにより、患者の治療への動機づけになります。
次は対症療法です。基本は治療対象は筋全体ではなく、過剰活動により収縮して固まったまま残された病気のシンデレラをどうやって助けるかです。収縮して固まってしまった運動単位、トリガーポイントの回復にはストレッチです。脚のこむら返りと同じです、むら返りして異常収縮している筋を伸ばすのです。それではストレッチは、どれくらいの強さで、どれくらいの持続期間、一日何回、毎日か隔日かの質問が出ます。
強さは痛みが出るほど強くストレッチすると揉み返しのような遅発筋痛が生じますから、余り強くなく、筋が引っ張られているが物足りなく感じる程度にしましょう。持続時間は30秒、回数は1日3回朝昼晩としましょう、忘れないために毎日やりましょう。
咀嚼筋の筋・筋膜疼痛でも、頸部の筋ストレッチを準備運動のように行いましょう。左右の前頸部の胸鎖乳突筋、後頸部の僧帽筋、頚・頭板状筋と半棘筋のストレッチを行った後に開口ストレッチです。自力最大開口量を頸部のストレッチを行うと後で比較すると、頸部筋ストレッチの後が2-5mm増加します。つまり、頸部筋ストレッチにより咀嚼筋の緊張改善が得られると言う事です。
開口ストレッチをどのように行うかのエビデンスはありません。30秒開口したままは結構辛いです。UCLA Merill教授には舌尖を切歯乳頭につけたまま最大開口して6秒維持を6回繰り返す方法を教わりました。6*6で36秒だから30秒に近似しています。以前は3横指開口ということで指三本入れて、指で顎を30秒間、支えるように指導していました。ところが30秒の間に前歯が指に食い込んで、痛くないように顎に力が入ってしまい、場合によっては開口筋に閉口筋も収縮して顎を保持しようとする共収縮が起こってしまうことが判りました。この共収縮の高まりが筋緊張の隠れた犯人でした。せっかくストレッチと思っても、逆に顎を緊張させてしまうのでは本末転倒、そこで考えたのが発泡スチロールで作った開口ストレッチアシストブロックです。和嶋オリジナルです。
https://wajima-ofp.com/blog_articles/1634341834.html
ここまでが筋痛治療の治療です。全ての筋痛患者さんに初診時に指導します。3-4週間後にはかなり筋痛が改善している事多いです。おそらく、慢性化していない場合には改善するのでしょう。
過労に倒れたシンデレラも入院するほどではなく、少し休養をとって、お風呂でゆっくりカラダを延ばすと回復してきます。ところが重症な場合にはこれだけでは治りません。王子様の登場が必要です。筋痛治療のプラスアルファは次項で書きます。
 
2022年09月19日 16:50

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