神秘の木バオバブ
先日、93歳を過ぎてなお、かくしゃくとして活躍されている昔からの患者さんが義歯が壊れて、いらっしゃいました。湯川秀樹の直弟子で、素粒子理論物理学者です。湯川の日記等の自筆の文は小沼先生しか読めないそうで、いくつかの湯川の文を解説した本があります。湯川が作った世界平和アピール七人委員会の委員でもあります。昨年、映画「オッペンハイマー」が公開された際も原爆製造について、オッペンハイマーの人となりなどについてマスコミにインタビューを受けていました。9月に学会で出かけた札幌のついでに知床半島に行ってトラスト活動に寄付して買い戻した土地を見に行き、ついでに「知床五湖」ガイドツアーに加わり、野生の熊を観たとか。いろいろな話しの中で、お孫さんが生物学者で世界中を飛び回っているという話しの中で、マダガスカル島に数ヶ月滞在して植物を研究していたという話題が出ました。マダガスカル島というと、金子一方先生です。『星の王子様』のも出てくるバオバブの木を写真に撮るのに数回行ったという話しでした。小沼先生に金子先生がバオバブの木を写しているのが写っている写真を見せたら、非常に喜んで携帯で何枚も写真に撮っていました。奇しくも小沼先生と金子先生は1931年生まれで、私よりも20歳先輩です。お二人のように私も好奇心を持ち続けたいと改めて思いました。
2024年11月27日 13:25