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口腔顔面痛(原因不明の歯痛、顔の痛み、顎関節症)に慶應義塾大学での永年の経験と米国口腔顔面痛専門医資格を持つ和嶋浩一が対応します

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米国、妊娠中のアセトアミノフェン服用で混乱

2025年9月22日、米国食品医薬品局(FDA)はトランプ大統領の意を受けてアセトアミノフェンに関する即時情報を出しました。
「アセトアミノフェン(タイレノール、カロナールおよび類似製品)の表示変更手続きを開始しました。これは、妊婦によるアセトアミノフェンの使用が、小児の自閉症やADHDなどの神経疾患のリスク増加に関連する可能性を示唆するエビデンスを反映させるためです。FDAはまた、全国の医師に警告を発する関連文書も発行しました。」
一部の研究では、妊娠期間から出産までアセトアミノフェンを継続的に服用した場合にリスクが最も顕著になる可能性が報告されている。
アセトアミノフェンと神経疾患との関連性は多くの研究で報告されているが、因果関係は確立されておらず、科学文献には相反する研究も存在する。
しかし、即時情報にはこのような矛盾することも書かれています 。
アセトアミノフェンは妊娠中の発熱治療薬として承認されている唯一の市販薬であり、妊婦の高熱は胎児に危険をもたらす可能性があることにも留意すべき。
アセトアミノフェンとは別に、アスピリンとNSAIDs(ロキソニン、イブプロフェン、ボルタレンなど)は胎児への悪影響が十分に報告されている。
どうすれば良いのか判らなくなりますね。
2025年11月に出された、American Academy of Pain Medicineの見解も紹介します。
  • アセトアミノフェンは安全です:スウェーデンの大規模コホートを含む現在の研究では、妊娠中のアセトアミノフェンの使用と自閉症の間に関連が見られないことが示されており、その安全性プロファイルが強化されています。
  • 小児の痛み治療の重要性:小児患者における未治療の痛みの潜在的な長期的な悪影響、慢性的な痛みや気分障害のリスク増加が強調されている。
  • 投与量の注意: 適切な投与量の重要性が強調されており、特に幼児の場合は医療専門家に相談する必要性を強調しています。
妊娠中から出産まで継続して服用することによりリスクが顕著になる可能性があるということで、妊婦の高熱は胎児に危険をもたらす可能性があるのその際は服用するべきということのようです。どうも科学を歪曲する元大統領JFKの甥と80歳過ぎの老人の戯言のようです。日本同様、役人さんは大変ですね
 
2025年11月16日 18:42